2026 ぽんちゃん 追記
隙あらば、BBAの椅子を陣取るぽんちゃん。
背もたれは、奴の爪で、ボロボロや。
知り合いに、大学で獣医学を専攻し、製薬会社のシニアがいるので、
ぽんちゃんが、脳内出血を起こしてから
亡くなるまでを、動画を見せながら、
要約して、話してみました。
BBAが不在な為、1人で逝かせてしまった事の後悔が
そうさせました。
右半身が麻痺で、心臓の音が弱い事から
脳内出血と、病院で診断された訳ですが、
それも、だいたいの見当での診断やろう?
精密な検査はやってない。
脳圧を下げる注射をしてもらった後、
その後いつ発作が起こるかは、わからんし、
病院で貰った坐薬を使っても
助かったとは、限らん。
そばに居ても、居なくても、例え医者でも
助けられたかは、わからん事や。
ご飯を食べて、一安心して、1人にさせた。
戻ったら、心臓が止まっていた。
それは、猫も、自分の身体が動かんのを
わかっているから、最後の食事のつもりで
這ってでも、食べに行ったんやろう。
と、シニアは、解釈しました。
なるほど。と、合点のいく解釈でした。
いつも、BBAが帰るのを察知しては、
外に出たがったぽんちゃん。
最後にもう一回だけ外に出たい。って。
次の日BBAが来るまで、出られへんから。って。
あの日も、何かを察知したのか
自由にならない身体で、ゴロンと、這って出てきた。
それまで静かに横になっていたのに、
いきなり大きな音がして驚きました。
オシッコか?ご飯か?
と、聞くと、ご飯。と、意思表示したので、
介助しました。
魚のスープをゆっくりと、納得するまで飲んで、
魚の身を少しかじっては、
また、スープを飲んで。
長い時間をかけて食べてました。
BBAは、右脇を支えながら、
力の入らん後ろ足を立たせてやって、
ぽんちゃんの背後から、
その様子をじっと眺めていました。
ご馳走様。の合図が出たので、
ベッドの方向に歩かせたら、
そのまま、ベッドに直行、潜り込みました。
横になるのを手伝ってから、
暫くは、大丈夫だろう。
と、出かけました。
BBAは、薬が効いて落ち着いてきたのかと
安心したけど、
ぽんちゃんは、
それが最後の食事のつもりやったんやね。
なら、BBAは、ぽんちゃんの最後の望みを
叶えてやれたのか?
出会いを思い起こすと、
野良時代に、ご飯頂戴。と、寄ってきたぽんちゃん。
実は、お腹に子供が居ました。
その後、生まれた子供は、里子に出しましたが、
産前産後の間、ずっと面倒を見てました。
肉球に棘が刺さり、ビッコを引いて現れた時は、
病院で、治療しました。
猫風邪をひいて、顔中鼻水と涙でグチャグチャ
な時は、帰るBBAを追いかけてきて離れず、
そのまま病院に連れて行きました。
不憫に思い、
事務所を越す時に一緒に連れて来ましたが、
その後の2週間は、オカンムリでしたね。
越してからは、
昼間は、内外自由に過ごし、
夜は、安全な寝床で、過ごせるようにしました。
お葬式に出席してくれた、
ぽんちゃんを野良の時代から知ってる友人
がこう言ってくれました。
BBAは、
ぽんちゃんのほぼ全ての願いを叶えたと思うよ。
と。
そうなのか?
ぽんちゃん、あんた、それで良かったのか?
暗い音の無い世界で、
BBAの手の感触を最後に
満腹で旅立ったのなら、
BBAも、それで良しとしよう。
とはいえ、
去年の年末からの介護と、心労で、
BBAも、健全で、より正しい判断能力が
普段より劣っていたのは、確か。
ぽんちゃん頑張れ。と、励ましながらも、
それは、純粋ではなく
心身の疲労からくる
負の感覚に苛まれた中から
発した濁った言葉だったのかも。
ぽんちゃんは、そんなBBAの疲れを
察知して、
自ら幕を引いたのかもしれない。
実際、去年の春頃から、
夏は越せないのでは?と、懸念は抱いていました。
ぽんちゃんの身体は、
日に日に、目に見えて衰えていったからです。
それが、予想を上回っての生命力。
凄まじい生命力でした。天晴れ!ぽんちゃん。
脳内出血で、激しい頭痛と、戦うぽんちゃん。
何もできない判断能力の鈍った、ポンコツBBA。
動物の本能が、そんな関係に、
命を絶つ事で
終止符を打たせたのかもしれない。
それは、ぽんちゃんが下した判断だった。
という事。
BBAのグダグダな思考など、取るに足らない。
その潔い幕引きに敬意を。
力は及ばなかったけど、愛したのは確か。
今まで、気にも留めてませんでしたが、
ふと、自分の身体を見て、体重計に乗ってみた。
40キロを切る体重。去年の健康診断から5キロは減ってる。
全然気が付かんかった。
前を向け、前を。
ぽんちゃんに、そう言われてる気がします。


